shimizu-junko

大阪万博のロゴ
2020-08-20

大阪万博のロゴ、みんなが子供のように「こんな風にも見えるよ!」と自由な感覚を素直に見せ合うワークショップのよう。私は凄く好き。 そのプロセスにいのちの輝き感じる。それぞれの見え方を受け止める環世界的なデザインと考えてみると面白い。 誰かが作った図案を神聖なものとして大事に扱うデザインのあり方もいいけど、それぞれの見え方...

オンライン授業とn:nの想定外の学びの時間
2020-05-30

多摩美の授業開始から2週間経った。 オンライン授業のいいところと弱いところを忘備録的にメモしてみる。 オンライン授業のいいところ ■Slackで出席 出席取るときに、好きな音楽、漫画、もし旅をするなら。いろいろな質問をして、その回答を出席とする。ただの返事やカードリーダーの記録よりも学生の個性がわかる時間になって出席が...

新しいモノゴトが広まる時の誤解の乗り越え方
2020-03-04

SNS越しの "グラレコ" が新しい領域に広がる度に、新しいプレイヤーが増えて、誤解も増えて、色々な反感も生まれて...という波を、2013年から5回以上は経験してきてる。コロナの影響でオンラインでの交流が増えてるので、また波が来てる感じする。 だけど最近は「グラフィックレコーダー」と名乗る人たちが、しっかりと考えや意...

「想い/願い」と「欲望」との違い
2020-01-30

今日は多摩美 大学院美術研究科の卒制審査会を見学。アートコースとデザインコース、まぜまぜで講評。聞いていると、学生時代にアートコースの先生方の言葉や思考に影響を沢山受けてきたことを思い出した。個を研ぎ澄まして、歴史のフレームを乗り越えるアートのマインドがとても好き。 「(誰か)のために」の前に、 「(私)が世界をどう感...

アイディアが生まれる場所について
2019-10-19

美大の講師をして1年半。様々なアイディアが生まれる現場に立ち会う。多くが素晴らしいアイディアだが、稀に人権に関わるような際どいアイディアに出会うこともある。その時は、明らかにアウトでも、「ダメだからダメ!これは炎上します!」と、いきなり否定はしないように心がけている。 (毎回、試行錯誤。超難しい...。 これでいいのか...

10才の松ぼっくりビジネス
2019-01-14

私が人生で初めてトライしたビジネスは、小学校4年か5年の時に、海に落ちてる松ぼっくりを拾って、銀のスプレーで塗って、ビーズをつけて、クリスマスツリークリスマスツリーにして、実家の店先でひとつ200円で売ってたこと。なんでもないものに付加価値を付けてお金と交換してもらう感覚を学べた気がする。 売り場の場所代や、たまに売り...

UXのX( experience )を感じる力について
2018-11-22

グラフィックデザイナーが、良いグラフィックを沢山見た方が良いのと同じに、UXデザイナーも、良いUXを沢山体験した方がよいのだろうな。と思うけど、良いUXは本にもなってないし、博物館も、データベースも無いので、自分で収集するしかない。それが難しく面白いところなのかもしれない。 「良いUX」っていうと、なぜか「良いプロダク...

車の教習所で思った上手な教え方
2018-07-12

初めて人に教えるという体験をしたのは25歳の時。新卒で入社した会社を退職する際に『今まで学んだことを会社のメンバーに残していくつもりで、2時間くらい講義をやってみないか』と先輩に声をかけられて、教える場所を作っていただいたことが始まりだ。それから7年。なんだかんだいろいろなところで「教える」ということにチャレンジしてき...

デンマーク研究旅行を通して得た発見
2018-06-05

はじめに 2018の春夏に東京藝大 情報設計室 須永ゼミのみんなとデンマークのソーシャルデザインを研究するためコペンハーゲン、コリング、オーフスを周った。その時に作った清水視点での発見エッセイレポート。デンマークの風景から見えるデザインの営みについて3つの発見をまとめている。ビジュアル無しの感じたままを書いた長文です。...

fuzzy loglcの浮島の世界
2018-04-09

働きつつ、藝大に通いつつ、多摩美で教えていると、頭シャッフルされて、いろいろな発見がある。最近感じたのは、芸術/美術を学ぶ学生は、揺らぎのある言葉や曖昧な主観を起点にモノゴトを考えることが多いけど、なんとなくロジカルでもある、ということ。それは、明確なロジックだけではなく、柔軟性のあるロジックの世界観。fuzzy lo...