創作のことを、守破離で教えると、実は多くの人が守で疲れ果てたり、守のステージから怖くて離れられないという現象になるのではないだろうか?とか仮に想像してみる。
破に繋がりやすい、守のインストール方法ってある気がしてる。 セキュリティがあえて甘めの守。
ただ甘めなだけじゃ、ザルなので、ツボを押さえたパスワード設定。
ここの設計が上手い人のレクチャーはジャンプが生まれやすい気がしてる。
離したあとに、もう一度、守に帰れる気軽さとか。
守破離をぐるぐる回る習得モデル作りたい。
一回しかできないと思うと、怖くて破れない。けど、ぐるぐる回ればプロトタイピングできる。守破離は真剣に物事に向き合う覚悟がつく考え方だけど、創作の教え方では余白が少なく、ジャンプしにくい呪いになるような気もしてる。
私の作りたい場があるとしたら、KPIは、お手本の再現率ではなく、お手本からのジャンプ率とお手本にはない思わぬベクトルの発見。エラーを楽しめる出口。
About The Author
清水淳子 | shimizu junko
デザインリサーチャー / 情報環境×視覚言語の研究 / 2009年 多摩美術大学情報デザイン学科卒業後 デザイナーに。2013年Tokyo Graphic Recorderとして活動開始。2019年、東京藝術大学デザイン科修士課程修了。現在、多摩美術大学情報デザイン学科専任講師として、多様な人々が集まる場で既存の境界線を再定義できる状態 “Reborder”を研究中。著書に「Graphic-Recorder-―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書」がある。 twitter@4mimimizuでも日々色々と発信してます。